新年あけましておめでとうございます。
組合員、退職者の会会員ならびにご家族の皆さまには健やかな新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
併せて、新型ウイルス感染症の脅威がまだまだ続く中、社会インフラである郵政事業を担っていただいている組合員の皆さま、支えていただいているご家族の皆さまに感謝と敬意を表します。
十二支に十干を組み合わせた今年の干支は「癸卯(みずのと・う)」です。干支にはそれぞれ意味があり、「癸」は雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水を表しており、生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しています。「卯」は穏やかなうさぎの様子から安全、温和の意味があります。また、うさぎのように跳ね上がるという意味もあります。
社会に目を移すと、今年に入っての物価高、資源高、円安等の要因により、生活に不可欠な電気、ガソリン、灯油の値段は上がり、加えて食料品等も値上がりが続いている状況にあります。また、収束の見えない新型ウイルス感染症による停滞感に社会全体が慣れてしまったのではないでしょうか。
「癸卯」は、その組み合わせから、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年を表しています。また、何かを開始するのに縁起がよく、希望があふれ、景気回復、好転するよい年になると言われています。
郵政グループは厳しい環境下にありますが、事業を持続性のあるものとし、組合員の雇用と処遇を守っていくためにも、JP労組信越の力を結集し仲間を大切にする運動を進めていきましょう。その先には、必ず明るい展望が見えてくると信じています。
仲間をつくり仲間を守るための運動は、日常活動・世話役活動を積み重ねること、新たな世代へ運動を継承し、人財育成していくことによって活性化されます。このことは、急激に加速していくデジタル化や非対面・非接触型の生活スタイルなどの中にあっても変わることのない運動の基本です。信越地本もそうした基本的な運動を継承するとともに、時代や社会の変化に合わせた活動を展開していく必要があると考えています。
また、すべての組合員と運動の輪を結び、誰一人取り残さない社会を築いていくために、「何をすべきか」、「何ができるのか」を全ての機関(地本・支部・分会・ユースネットワーク・女性フォーラム・退職者の会)で考え行動することで、信越地本で取り組んでいる運動三課題を進めていくことが重要だと考えています。
運動三課題の一つ目は「組織拡大」です。信越地本の組合員数は2022年12月1日現在で8,922名、目標とする1万名組織を達成するために、まずは安定した9,000名組織をつくっていかなければなりません。組合員の数は組織の力そのものです。今後も信越の組織力で、より良い職場を作っていくためにも、組合員の皆さまには、同じ職場で働くJP労組未加入者への粘り強い声かけをお願いします。
二つ目は「共済活動」です。昨年も新潟県下越地域で豪雨災害が起きるなど、毎年、日本各地で自然災害が発生しています。まずは、自然災害発生時に「どこに避難するのか」、「連絡はどうするのか」、「非常用持出袋はどこにあるのか」――等、家族で話し合い、防災・減災の意識を高めることが大切です。そして、万が一被災してしまった時の備えとして、「火災共済」「自然災害共済」に加入することが重要です。
その他にもJP労組は組合員とご家族の「まさかの時」に役立つ共済商品や保険商品をラインナップしています。低廉な掛金で必要な保障を得られるとともに、その掛金は仲間の「まさかの時」にも役立ちます。自分のため、家族のため、仲間のために積極的な加入と未加入者へのお知らせをお願いします。
三つめは「みらい研推進」です。郵政事業は政治と深い関わりを持っています。JP労組運動だけでは解決できない政治課題に向き合い、組合員が安心して働ける環境を作るには、JP労組の組織内議員や政策フォーラム議員を支え、活動環境を充実させていくことが必要です。より多くの組合員にその意義を伝え、加入拡大をはかっていきたいと思います。
23春闘の論議が佳境を迎えようとしています。この間、2回の組織内討議資料やJP労組新聞号外(2022.11.7)で周知してきました。
23春闘は、これまで以上にグループを取り巻く環境が厳しい中にあっても、私たちの生活(≒賃金)を守るために、①賃金の引き上げ、②一般職の賃金改善、③夏期・冬期休暇の見直し、④一時金水準の維持・向上をポイントに機関会議等で議論を重ねているところです。組合員の皆さまには非常に難しい判断をお願いしているところですが、改めて資料を読んでいただくとともに、分からない点は分会役員や支部役員に聞く等して、理解を深め議論に参加いただくようお願いします。
信越地本では春闘方針を確立する第23回中央委員会に向け、丁寧に往復運動を行うことで組合員の思いをしっかりと受けとめ、現実を見据えた課題解決に向けた本部提起を行うこととします。また、中央交渉をバックアップするため、署名活動を中心とした各種行動に全力で取り組みたいと思います。多くの皆さまからご理解いただき、春闘行動への参加を要請する次第です。
私たちが向き合わなければならない課題は山積していますが、信越の組合員全員で仲間の輪を作り、助け合いながら、明るい未来をめざして前に進んでいきましょう。
本年が皆さまにとって幸多い年でありますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。心ひとつに共に頑張りましょう。