JPLUロゴ小
2022年 執行委員長新春あいさつ・・・執行委員長 2022.1.1

 新年あけましておめでとうございます。
 組合員、退職者の会会員ならびにご家族の皆さまには健やかな新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 併せて、新型ウイルス感染症の脅威がまだまだ続く中、社会インフラである郵政事業を担っていただいている組合員の皆さま、支えていただいているご家族の皆さまに感謝と敬意を表します。

≪はじめに≫

 十二支に十干を組み合わせた今年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」です。干支にはそれぞれ意味があり、「壬寅」は、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力にあふれ華々しく生まれる年になると言われています。
 世界的な流行が未だ続く新型ウイルス感染症は、社会・経済に深刻な影響を及ぼしながらも、急速なデジタル化の進展や集中型から分散型への変化など新たな社会像や価値観を生み出しています。また、グループの事業も難しい時期に来ており、これまで以上に「厳しさ」を感じている方も多いのではないでしょうか。
 しかし、これらの状況にただ手をこまねいているだけではいけないと考えています。組合員の雇用と処遇を守り、持続性のある事業としていくためにも、JP労組信越の結集力を寅年のもう一つの意味「行動力・決断力」へと昇華し、一歩一歩着実に前を向いて、仲間を大切にする運動を進めていきましょう。その先には、必ず明るい展望が見えてくると信じています。

≪信越の運動課題≫

 仲間を作り仲間を守るための運動は日常活動・世話役活動を積み重ねること、新たな世代へ運動を継承し、リーダーを育成していくことによって活性化されます。このことは、急激に加速していくデジタル化や非対面・非接触型の生活スタイルなどの中にあっても変わることのない重要なポイントです。JP労組運動も基本的な部分を押さえつつ、時代や社会の変化に合わせた活動を展開していく必要があると考えています。
 また、すべての組合員と運動の輪を結び、誰一人取り残さない社会を築いていくために、「何をすべきか」、「何ができるのか」を全ての機関で考え、行動することで、信越地本で取り組んでいる運動三課題を進めていくことが重要だと考えています。
 運動三課題の一つ目は「組織拡大」です。信越地本の組合員数は2021年12月1日現在で9,252名、目標としている10,000名には約800名の仲間を増やす必要があります。組織の数は組織の力です。今後も信越の組織力で、より良い職場を作っていくためにも、組合員の皆さまには、同じ職場で働くJP労組未加入者への粘り強い声かけをお願いします。
 二つ目は「共済活動」です。毎年、日本各地で多くの自然災害が発生しており、その「まさかの時」に役立つのが共済です。JP労組は低廉な掛金で保障を得られる共済や保険商品をラインナップしています。自分のため、家族のため、仲間のために積極的な加入をお願いします。併せて、防災・減災の意識を高めることが重要です。自然災害発生時に、「どこに避難するのか」、「連絡はどうするのか」、「非常用持出袋はどこにあるのか」、家族で話し合い、常に備えを万全にしておきましょう。
 三つめは「みらい研推進」です。郵政事業は政治と深い関わりを持っています。JP労組運動だけでは解決できない政治課題に向き合い、組合員が安心して働ける環境を作るには、JP労組の組織内議員や政策フォーラム議員を支え、活動環境を充実させていくことが必要です。より多くの組合員に、その意義を伝え、加入拡大をはかっていきたいと思います。

≪2022春季生活闘争≫

 22春闘の論議が佳境を迎えようとしています。この間、2回の組織内討議資料やJP労組新聞第317号で周知し、機関会議等で議論を重ねてきました。
 今春闘は、グループを取り巻くこれまで以上に厳しい環境の中、私たちの処遇を守るために、①年収の安定化(一時金のあり方+手当の基本賃金へのシフト)、②夏期・冬期休暇の再構成と一般職の処遇改善、③70歳までの就業機会の確保に向けた検討――、と非常に難しいポイントを検討していくことになります。詳しくは資料等を読んでいただきたいと思いますが、組合員の皆さま一人ひとりが現状を理解し、議論に参加いただくようお願いします。
 信越地本では春闘方針を確立する第22回中央委員会に向け、丁寧に往復運動を行うことで組合員の思いをしっかりと受けとめ、本部提起していくこととします。また、中央交渉をバックアップするため、署名活動を中心とした各種行動に全力で取り組みたいと思います。多くの皆さまからご理解いただき、春闘行動への参加を要請する次第です。

≪第26回参議院議員選挙≫

 日本社会には、人口減少と少子高齢化、それに伴う社会保障のあり方など、政治で解決しなければならない大きな課題が多くあります。また、新型ウイルス感染症が拡大していく中で、生活困窮者が増加するなど社会全体に閉塞感が漂っています。このような状況を打破するためには、働く者・生活者目線の政策を実現する政党が国政での影響力を高めていく必要があります。
 併せて、郵政事業の政治課題を解決し、国政にJP労組の意見を反映していくためには、私たちの代表を国会に送り出す必要があります。
 今夏の決戦「第26回参議院議員選挙」には“しば・慎一”中央副執行委員長を組織内候補として擁立し、闘うことを決定しました。郵便局出身であり、職場を熟知し、働く仲間の想いを代弁する参議院議員の存在は、私たちにとって大きな力となります。組合員の皆さまの力強いご支援をお願いいたします。

≪結びに≫

 私たちが向き合わなければならない課題は山積していますが、信越の組合員全員で仲間の輪を作り、助け合いながら、明るい未来をめざして前に進んでいきましょう。 
 本年が皆さまにとって幸多い年でありますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。心ひとつに共に頑張りましょう。


2022年元旦                               
JP労組信越地方本部           
執行委員長 塚野 秀一郎

Copyright(C) 日本郵政グループ労働組合 信越地方本部 2011